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お鍬山 植物紹介(草本)

種 名 科目・属 特     徴 写        真
オオアレチノギク キク科 南アメリカ原産の2年草。日本への渡来は昭和15年。暖かい地方を中心に道端や荒れ地等の各地にはびこっている。草丈100〜200cm。お鍬山でも各所で見ることが出来るが、特に東側遊歩道沿いに多く見られる。除草の対象でもある。アレチノギク・ヒメムカシヨモギとよく似ている。
カナムグラ クワ科 原野、荒れ地に多いつる性の1年草。地面や他の植物などの上をおおう。茎は緑色で長く伸び、葉柄とともにざらつき、逆向きのとげが多く、他のものにからまりつく。触れると痛い。葉は掌状に5〜7個に裂ける。お鍬山も各所に自生している。花期は8〜10月。雌雄異株。雄花は淡黄緑色で小さく、枝先に円錐状となり多数つく。雌花は球形状となって垂れ下がる。和名のカナは鉄の意味で茎が強いことから、ムグラは茂る草からきているようである。
クズ マメ科 多年生のつる草。山野、土手、河原の各所に自生。日本原産の植物。近年北アメリカ等で帰化しすさまじい勢いで増えている。お鍬山でも各所で見ることが出来るが、特に東側斜面にはびこっており、遊歩道沿いにも進出してきている。除草の対象でもあるが容易ではない。根は太く大きくなり、多量のデンプンを含み、くず粉がとれる。和名は奈良県の国栖(くず)地方がくず粉の山地であったことに由来する。葉はマメ科の特徴でもある3小葉からなる。7〜9月、葉のわきから花序をだし、紫赤色の蝶形花を密につける。
タカサゴユリ ユリ科 台湾から入ってきた帰化植物で、日当たりのよい草地にはえる。種子で増えるので近年急速に増えている。日当たりのよい土手や庭先に生えているが、お鍬山でも市道沿いのよう壁沿いや、豊田高校と隣接している西側の新入舗装道路わきに自生している。多くのユリが強い香りを有しているが、これはあまりカ香らない。テッポウユリに酷似しているが、タカサゴユリも小形。
ヌスビトハギ マメ科 山野の林下に多く生える多年草。茎は高さ60〜90cm。葉は3出複葉で互生する。8〜9月、葉のわきから花序を出し、淡紅色の蝶形花をまばらにつける。豆果は2節があり、節は半月形。和名は盗人萩で、盗人の忍び足の足跡に半月形の豆果ご似ているからともいう。衣服について分布を広げる。最近では北アメリカ原産の帰化植物のアレチノヌスビトハギの方が目立つ。豆果の4節であるのが特徴。お鍬山でも各所でみられるが、アレチノヌスビトハギが多いとおもわれる。
ママコノシリヌグイ タデ科 道端や林のふちに自生のつる性植物。草丈100〜200cm。茎に逆向きの鋭いとげが生えており、これでまわりのものにからみつく。葉は互生で柄があり、柄にもとげがある。葉身はほぼ三角形、7〜10月、枝先に淡紅色の小さな花をかたまってつける。お鍬山も各所に自生している。逆向きの鋭いとげがあるイシミカワ・アキノウナギツカミと似ているところもあるが、前者は葉柄が盾状につく、後者は葉身が披針状矢じり型であることにより区別がつく。
ヤブミョウガ ツユクサ科 林縁や林内のやや湿った半日陰地に群生する多年草。お鍬山でも東側遊歩道、桜の木の下、若干じめじめしたところに5株ほど自生している。葉がミョウガに似ていて、やぶに生えるのでこの名がついた。              茎は直立し、高さ50〜90cmになり、中ほどに6〜7枚の葉を集まってつける。8〜9月、白花を開く。果実は球形で青藍色に熟す。            
ヨウシュヤマゴボウ ヤマゴボウ科 北アメリカ原産の大形の植物で、明治時代初期に帰化の多年草。実は黒く熟し、赤紫色の汁を含み、衣服につくと大変である。荒れ地、原野に自生し、草丈150cm。お鍬山もいたるところに自生している。
ワルナスビ ナス科 北アメリカ原産の多年草。昭和初期に渡来したといわれ、比較的暖かい地方に多くみられる。草丈50〜100cm。近くの農道周辺ではよく見らるが、お鍬山ではそれほど多くない。茎や葉に鋭いとげが生えていることから悪(ワル)ナスビとよばれている。葉は長楕円形で少数の波丈の鋸歯があるが、浅く羽状に裂ける。5〜10月、花枝の先に4〜10個の淡紫色の花を開く。ナスの花に似る。